【SIer脱出を語る】富士通から急成長スタートアップに転職した若手エンジニアのキャリア戦略

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8月に開催された、「SIer脱出を語る。SIerで働くU30エンジニア限定イベント」。kiitokとして初めてのイベント開催でしたが、多くの方にお越しいただき大変盛り上がりました!LT全文書き起こしの第一弾は、プレイドの池上純平さんによる、「本当にやりたい仕事なんて転職活動しないと見つからない」の全文です。

野崎:ここからLTが続きます。1人大体10分弱ぐらいです。じゃあ、お願いします。

池上:早口で話すかもしれないのですが、いい感じにリスニングして下さい(笑)。株式会社プレイドでエンジニアをしている池上と申します。「本当にやりたい仕事なんて転職活動しないと見つからない」というタイトルで話したいと思います。タイトルだけ見ると、すごい「転職ごり押しかよ」みたいな印象があるかもしれないですけども、そうじゃないということが内容聞いてもらうと分かると思いますので、よろしくお願いします。

(会場拍手)

池上:ありがとうございます。
最初のスライドは、この発表は個人の見解ですというお決まりのやつです。改めまして自己紹介、池上と言います、gamiと大体呼ばれています。

富士通でSEを1.5年ぐらいで辞めて、プレイドっていう、今このオフィスが入っている会社に入って、もう2年半くらいですね。富士通を1.5年で辞めたっていうBlogを書いたらちょっと炎上したことがあります。1.5年でSIerを語るなみたいなコメントがいっぱいつきました(笑)。

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会社では色々やっていて、職種としては一応エンジニアなんですけど、採用活動とかこういったイベントの運営みたいなのもやったりしています。

ほぼ知ってもらっていると思うんですが、個人活動として、ポッドキャストの”しがないラジオ”っていう、まぁ略称じゃないやつが下に書いてあるんですけど(笑)、それをやっています。

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その辺の活動が講じて書籍として、『完全SIer脱出マニュアル』という、SIerの人には申し訳ないタイトルの本を書かせて頂いて、ぼちぼち売れているんじゃないかなという感じです。あと、kiitokのメンターをやったりもしています。

今日話すことは私のSIer脱出の話と、さっきのタイトルの話ですね。「本当にやりたい仕事なんて転職活動しないと見つからない」という話をして、最後にまとめをしたいと思います。今日は具体的な転職ノウハウは特に話さないです。知りたい方はこの本に書いてあるので、借りるか買うかしてもらうとよいかなと思います。

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まずですね、”私のSIer脱出”ということで、僕はもともと富士通という会社にいました。元々公務員になりたくて都庁の試験とか受けていたんですけど、都庁は駄目で落ちちゃって、システム開発しようと思って富士通で自治体のSEになりました。

希望通り自治体の住民票を管理するシステムのパッケージ開発をしていました。COBOLを書いていた感じですね。
そこでたまたま、プライベートで”Rebuild.fm”という技術系のポッドキャストを聴いてまして、そこで何かすごいモダンな技術の話とか、開発のプロセスの話とか開発について色々話している訳ですね。それを聞いていると「僕がやっているのと全然違うな」みたいなことに気付き始めて、「よもやこれはすごいレガシーなのでは?」みたいなのに気づくわけです。(会社で)COBOLを書いていて、でも何か来年はじゃあRubyになりますとか言われたらよいんですけど、これからもCOBOLをやっていこうみたいな感じだったんで、何かちょっと辛いなみたいな感じになって、絶望したというのが最初でした。

転職活動の序盤としてはですね、たまたま前職の同期が僕より早く辞めてどこかベンチャーに行ったというので、「あ、辞めてよいんだな」というのを何となく思ったのと、友達が「ベンチャー企業のカジュアル面談に行くけど一緒に来る?」とか言われて、「一緒に来るってなんだ」って感じなんですけど(笑)、何故かついていこうということになりまして。ベンチャーのCTOとか技術責任者がいきなり出てきて話していて、「何かすごい楽しそうだな」みたいなことを感じて、なんとなく転職活動始めたっていうのが僕の転職活動の始まりでした。

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「こういう所でこういう活動をしたい」というのがあった訳でもなく、「なにかもっと生産性の高い開発をしたいな」、「Excelで仕様書を書きたくないな」みたいな話とか、「業務で関わるおじさんたちの話、全然面白くないな」とか、「何となくベンチャーに行くならBtoBかな」みたいなふわっとした考えしかなかった感じですね。転職活動をしてみるまで、そもそも転職なんてできないだろうと思っていたんですね。なので、何か本当にできるのか検証してみようみたいなところで、いろんな転職媒体・メディアやスカウト(サービス)とかも一部登録して、ベンチャーっぽい会社の話をいくつか聞きにいきました。ベンチャーいきたいとか、エンジニアになりたいとか思っていたんですけど、最初の印象は、「なにかもう色々あるな」みたいな(笑)。ベンチャーの中にも色々あるし、エンジニアの中にも色々あるな、でも意外と選考に進もうと思えば進めそう、みたいなところの気付きを得たというのが最初でした。

そんな中ですね、よく分かんないな、会社とか職種とかいっぱいあるな、選び方分かんないと思いながら、内定が出たりお断りされたっていうのが中盤ですね。例えばですね、スライドに書いてある、「こんな風に1次面接に僕落ちました」みたいなやつですけど。

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どんなエンジニアになりたいとか言われて、Evernoteっていうノートアプリがあるんですけど、「Evernoteとか一人で作れるくらいのエンジニアになりたい」みたいな、スゲェふわっとしたことを言って、「ちなみにうちはQAエンジニアとか募集していますけどどうですか」と言われて。QAエンジニアって、テストを整えたり、アプリケーションのクオリティーを担保するエンジニアですね。で、「よく分かんないけど面白そうですね」とか言って、何も分からない、すごいふわっとし過ぎている状態だった訳です(笑)。それで落ちたと。

で、終盤で徐々に、段々自分がふわってしているのが分かってきて、ちゃんと考えを固めはじめました。企業とかエージェントとかと面談をして、自分にとってどういう企業がよさそうだとか、自分がどういうことがその企業でできそうか、どんな価値を発揮できそうかなど考えて、それを改めて考えて、それを話して、無事に今のプレイドという会社に転職したというところですね。

そこでですね、結構どんな仕事に共感するかっていうところで、僕の場合だと、すごいクソ無駄な仕事が世の中にいっぱいあると思うので、それを駆逐するみたいな文脈だと興味あるなとか、自分と似た属性の人が多い会社だとよさそうだなみたいな話だとか。あと、顧客と話せるエンジニア。”お客さんと会話できる人でかつ開発が分かっている人”ってあんまり多い訳ではないんですよ、実は。なので、(転職活動の)最後の方は、そういう価値の出し方をすると採用してくれるんじゃないか、という考えで話をしていました。

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僕も驚いたんですけど、(スライドを指して)これ右すごい細かくて見えないと思うんですけど、転職活動中に僕がメモを取っていたのがEvernoteを探したら書いてあって。

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どうもそもそも会った企業ごとに、その企業がどんな企業で、なぜ自分はそこに共感するのか共感ポイントみたいなところと、その企業だったらどんな価値の貢献ができそうかみたいなのを、2年半の前の僕はまとめていたらしく、これプレイドのやつなんですけど、何ができそうかというところで、技術を極めるというより痒いところを幅広くカバーって書いてあって、まさに今そういうことをしているので、「ああ、なにか、その通りだったな」みたいな気持ちです、はい。

こういう事例の中で色々学んだこととしては、やっぱり、本当にやりたい仕事なんて転職活動しないと見つからないということです。転職しようかな、どうしようかなってもやもやしてるときって、なんとなく今の仕事楽しくないし、何か変わる見込みがないなみたいなもやもやがあって、でも転職とか転職活動って、何かスキルがある人しかしないみたいな感覚だったりとか、やりたい仕事ってのが明確になっていてその明確な仕事を取りに行く活動なんだみたいな感覚ってすごいあると思うんですね。

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実際はそんなこと必ずしもなくて、もちろん一部にはあるんですけれども、スキルある云々の話は、結構若ければポテンシャルで採用されるみたいなのもあるんですね。なので開発経験をこれから頑張りますという前提で、他の要素で加点がされたりすると。あと、やりたい仕事とか明確になってなくても、カジュアル面談とか、いろんな企業と面談して情報収集するって滅茶苦茶あるなと思って、実際やっていく中で僕もやりたい仕事っていうのが明確になったという経験がありました。

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そもそもやりたい仕事って何なんだというように思うと、大体なんか自分の中に眠っていて自己分析みたいなのすると見えてくるもののような感覚があると思うんですけど、全然そんなことないと思ます。何か自分ができそうな仕事っていうのが世の中にいっぱいあって、その中で何か興味がある仕事、やりたい仕事っていうのが、本当にやりたいと言える仕事なんじゃないかと。でも、自分にできそうな仕事って、世の中にどんな会社とか仕事があるのかってのがそもそもわかんないとわかんないんですよ。
宇宙飛行士になりたいとか今言っても、じゃあそのまま今なれるんですかみたいな。僕は視力が悪いのでなれないんですけど、そもそもどういう企業があるのか、どういう仕事があるのか分からないと、じゃあ、やりたい仕事ってその中でなんだっけみたいな絞り込みもできないので、そういう情報収集をした方がよくて、そのための最強手段が転職活動というものだと僕は思っています。なので、このタイトルに至るというところですね。

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よく誤解があるのは、転職活動と転職っていうのは違うということです。転職活動っていうのはですね、別に転職をしなくてもやっていいんですよ、実は。で、まあいろんな企業があって選考とか進むと内定とかが出たりとか、オファーとかが来るんですけど、じゃあ内定に承諾しますわ、みたいなのを言うまでは、別に全部蹴って今の仕事を続けるっていうのは全然やっていいし、よくある話なんですね。で、結果的にいろんな仕事を見たけど、実は本当にやりたい仕事は目の前にある今の仕事だったのだ、みたいな気付きがあったら、それはそれでプラスだと思うんですよ。それはポジティブに今の仕事を選び取っていることになるからですね。なので、転職活動の中で情報収集して、今の仕事を続ける選択をするということも全然できるかなと思っています。ただ、実際に転職してみないと本当に内定先の仕事がやりたい仕事かわからないケースがあると思うので、個人的にはとりあえず転職しちゃって、駄目だったら「すいません戻してください」と今の会社に言うってのも、ありなんじゃないかなっていうのも一方で思っています。はい、以上が言いたいことでした。

で、まあ、おすすめ記事として、これ後で資料あげるんですけど、「何故やりたいことがわからずに悩み続けてしまうのか?」っていう素晴らしい記事があるんですけど、これを読むとですね、もやもやしている人のもやもやが言語化されていいかなと思っています。

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※紹介記事はこちら:何故やりたいことがわからずに悩み続けてしまうのか?

まあ大体、もやもやするのは情報が足りていないからですよって書いてあるので、何か情報足りていないなら情報取って何かフェアにいろんな選択肢を比べられるようになると、もやもやしなくなるかなという感じですね。

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まとめると、キャリアに悩む原因の多くは情報が足りないからだと思います。なので、キャリアに関する情報収集として、転職活動をして情報を集めるといいかなというのが僕の意見ですね。で、転職活動をした人が必ずしも転職までする必要がないと思うので、そこは転職活動というのを情報収集だと思ってまずやってみるのがよいんじゃないかなと思っています。はい。

ただ、補足として、残念ながらですね、転職活動をしても、悪い会社とか悪いエージェントとしか会わないと、よい情報ってのは得られないんですね。で、kiitokはですね、これ宣伝なんですけど、より中立的な利害関係のない人と話せるので中立的な情報が得られて、すごいよいと思うので、是非kiitokに興味がある人はkiitokの運営メンバーとか僕とかに話をしてもらえるとよいかなと思っています。
はい、以上です。ありがとうございました。

(会場拍手)

池上さんの登壇スライドはこちら

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